灰色のパラダイス :杉原爽香〈45歳の冬〉(赤川次郎)
小説紹介の第九回目は赤川次郎の作品
『灰色のパラダイス :杉原爽香〈45歳の冬〉』です。
内容紹介（光文社 書籍紹介より）
大晦日に開かれるクラシック・コンサートの手伝いをすることとなった杉原爽香。準備が着々と進む中、思いがけず誘拐事件の渦中に巻き込まれてしまった。犯罪の片棒を担ぐ者や、愛息を奪われた夫妻。悲劇の当事者たちはさらなる泥沼にはまっていき……。爽香は相次ぐ事件の連鎖を断ち切ることができるか!?
読者と共に登場人物が年齢を重ねる大人気シリーズ第31弾！。
『三姉妹探偵』や『三毛猫ホームズ』などのシリーズで有名な赤川次郎の作品で、約30年ぐらい続く長編作品です。毎年9月頃に単行本が出版されており、読者と共に作品の登場人物や時代が年を重ねることが魅力の作品です。出版当時の時事に関係した事柄も作品に見え隠れしており、読み返したときなどにも楽しめる作品です。
内容として、初期はミステリー内容が強かったが、年齢を積みあげるたびに主人公と周囲の人間を中心に描かれているような感じです。1冊1冊で話が区切らているため読みやすいことは最初から変わってなく、そのため途中からでも楽しめる作品だと思います。
同じ時間の流れで変化するキャラクターの成長(変化)を読んでみてはいかがでしょうか。
以上
