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禁断のパンダ(拓未司)

 

禁断のパンダ 上 (宝島社文庫 C た 4-1)

禁断のパンダ 上 (宝島社文庫 C た 4-1)

 

 

 

小説紹介の第七回目は拓未司の作品『禁断のパンダ』です。

 

内容紹介(宝島社 書籍紹介より)

柴山幸太は神戸でフレンチスタイルのビストロを営む新進気鋭の料理人。彼は、妻の友人と木下貴史との結婚披露宴に出席し、貴史の祖父である中島という老人と知り合いになる。その中島は人間離れした味覚を持つ有名な料理評論家であった。披露宴での会話を通じて、幸太は中島に料理人としてのセンスを認められ、その結果、中島が幸太のビストロを訪問することになる。一方、幸太が中島と知り合った翌日神戸ポートタワーで一人の男性の刺殺体が発見された。捜査に乗り出した兵庫県警捜査第一課の青山は、木下貴史の父・義明が営む会社に被害者が勤務していたことをつかむ。さらには義明も失踪していることを知り……。

 

 第6回の『このミス!』の大賞に受賞した作品で、人の三大欲求の一つである食欲を テーマにしたミステリーです。ここ最近で人気の飯テロ的な作品ではないが、料理に関して興味が湧いてきて、美味しい料理が食べたくなっていきます。また、ミステリーにふさわしい作品展開で、ラストシーンを読んでからの余韻が「これぞ、ミステリー!」と感じさせ、是非多くの人にも感じてもらいたい作品です。

 本作以外にも名作を発掘している『このミステリーがすごい!』にも注目していただきたい。

 

以上