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神様のカルテ(夏川草介)

 

神様のカルテ (小学館文庫)

神様のカルテ (小学館文庫)

 

 

 

小説紹介の第六回目は夏川草介の作品『神様のカルテ』です。

 

内容紹介(小学館文庫 書籍紹介より)

神の手を持つ医者はいないがこの病院では奇跡が起きる
栗原一止は信州の病院で働く、悲しむことが苦手な内科医である。ここでは常に医師が不足している。専門ではない分野の診療をするのも日常茶飯事なら、睡眠を3日取れないことも日常茶飯事だ。
 そんな栗原に、母校の医局から誘いの声がかかる。大学に戻れば、休みも増え愛する妻と過ごす時間が増える。最先端の医療を学ぶこともできる。だが、大学病院や大病院に「手遅れ」と見放された患者たちと、精一杯向き合う医者がいてもいいのではないか。
 悩む一止の背中を押してくれたのは、高齢の癌患者・安曇さんからの思いがけない贈り物だった。第十回小学館文庫小説賞受賞作。

 

 本作は2011年に映画化もされて話題になった作品です。医療現場を題材にした作品ではあるが、一分一秒を争う切迫とした展開はなく、心温まるほんわかした作品でした。地方の医療現場を垣間見るような現実感があるようで、何かフィクションのような優しいい感覚が最初から最後まで続いて、多くの人にお薦めしやすい作品です。

  栗原の周りにいる彼女や同僚や上司の優しさに触れ、温かい気持ちになってみては

いかがでしょうか

以上